CASE STUDY
2023.03.21
iYell株式会社 様

「カルチャーマッチを重視したアプローチ」お客様の希望に寄りそうアスラビのコミュニケーション

「エンドユーザーへの最適な住宅ローン提供」をミッションに掲げ、金融機関・住宅事業者・エンドユーザーをつなぐ住宅ローンプラットフォームを運営するiYell株式会社

累計70億円以上の資金調達を行い、急速な成長を支える人材の採用拡大を目指し、2021年よりスカウト支援を軸とした取り組みを開始しました。
事業規模拡大と共に生まれた採用課題をどのように解決されたのか。
採用責任者である木村麻美様にお話を伺いました。

担当者紹介

iYell株式会社

iYellists Partners Office
Office長
木村 麻美様

大学卒業後に契約社員として飲食業界に従事後、自身をモチベートしてくれる環境を求め2017年にiYell株式会社へ入社。
創業期から、経理・総務・労務・人事・広報を担当する「コーポレート統括」として活躍。
入社2年目からは会社の規模拡大にともない専任の人事担当に就任。
iYell株式会社のカルチャーマッチを重視しながら、採用に力を入れている。

御社の事業についてご紹介ください。

木村:弊社は「住宅ローンテックベンチャー」を掲げるSaaSプロダクトを提供する会社です。
金融機関と住宅事業者の住宅ローン業務を効率化するサービスを展開し、お客様への最適な住宅ローンの提供をサポートしております。
住宅ローンという商品は数百数千と非常に多くの種類がある一方、一生のうちに何度も利用するものではないため、お客様ご自身が適切なローン商品を選ぶのは非常に困難です。
選び方がわからないので誰かに相談しようと思っても、現状は住宅ローンに特化した相談先がほとんど存在していません。
弊社はそうしたお客様が安心して一生に一度のお買い物に臨めるよう、金融機関や住宅事業者との連携を通じ、お客様に最適な住宅ローンをご提案いたします。

お取り組み以前の御社の採用活動には、どのような課題がありましたか?

木村:弊社の採用スタンスは「価値観の一致」を重要視しています。
スキルマッチしている方であっても、弊社のカルチャーに合わなければ絶対に採用しません。

創業1~2年目を振り返ると、当時は弊社の認知度が低くそもそも候補者を集めるのが大変な時期もありました。
しかし、業界内での知名度の向上にともない、徐々に人数規模も大きくなっていくと、次のステップとして、即戦力人材を求める採用が課題として上がるようになります。
2024年に上場を目指すために、2021年からは年間100名採用を掲げて動いています。

しかし、会社としては勢いづく一方、私を含む採用担当のリソースが不足してしまいました。
採用加速に向けてアクセルを踏み切れないという課題が、表面化してきたのです。

もちろん、スキルマッチ以前にカルチャーマッチする人材が欲しいという条件に変わりはありません。
しかしそうなると、弊社の社風に合う人材を集めるための訴求を媒体ごとに考え、候補者さんの情報に合わせたスカウトメールの文面を考え、さらに返信対応や面接も行わなければなりません。
一件一件を時間をとって対応したくとも、難しい。
採用に関するノウハウ不足やリソース不足を解決しなければならないという、大きな課題がありました。

依頼する決め手はどのようなものでしたか?

木村:アスラビ代表の大石さんと、弊社CHRO(最高人事責任者)の伊東に繋がりがあったことから、お話を伺うことになりました。
伊東は常々「相性がいい人は仕事ができる人」と申しており、大石さんとは非常に相性がいいと感じていたようです。

伊東から「大石さんならやってくれます」という熱烈な推薦を受けてお会いしたところ、弊社に対する理解を深めた上でコミュニケーションを取ってくれる方だと実感しました。
これまでの採用活動では「カルチャーを大切にする」という弊社のスタンスをなかなか上手く表現できなかったのですが、アスラビさんにはそこも汲み取った上でお話をいただけたので、初対面の時から伊東が言うところの「相性の良さ」を実感したのを覚えています。

お取り組みが始まってから印象は変わりましたか?

木村:はじめの1カ月で、絶大な信頼が生まれました。
アスラビさんにはスカウトや求人チェックをお任せしていますが、何をするにも弊社の企業文化を理解した上で進めてくれました。

以前は別の方に依頼していたこともあったのですが「この職種ならこの要件が必要」という、テンプレートを前提にしたお話が中心になってしまい、文化の発信にまで踏み込んでもらえませんでした。
業界に適した一般論に、企業文化まで加味したスカウトを行うのは、確かに手間がかかると思います。

一方でアスラビさんは、弊社が大切にしている企業文化理解を第一に考えてくださり、話し合いの時間をたくさんとってくださいました。
ターゲットを相談する際には「iYellさんに合いそうな人材は、この業界に多いですよ」といったアドバイスや、「メガバンクよりも信金、地銀出身者の方が相性が良さそうですね」という提案は、カルチャーを理解してくださったからこその言葉だと感じました。

すでに厚い信頼があると感じておりますが、改めてお取り組みをして良かった点、助かった点などを教えていただけますか?

木村:助かった点といえば、やはりスカウトや媒体に関する豊富な知見を活用していただけるところです。
「この時期はこういう訴求がいい」「最近いい求人媒体が出てきています」といった戦略的なご提案を多くいただけるので、発注主と業者という関係ではなく、パートナーとして取り組んでいただいているなと実感しています。

また、スカウトや媒体の対応を全面的にお任せできたのは、弊社にとって非常に大きなメリットだと実感しています。
正直に申し上げて、私を含めて弊社はテキストでのアピールが非常に苦手なんです。

会社の価値観として「素直である」ことを大切にしているところもあり、自分たちをよく見せようという発信が上手くないんですね。
一時期は「離職率0.6%」という数字を打ち出していたのですが、数字が圧力となって辞めにくくなるという社内からの声を受け、発信を止めていました。

アスラビさんはそういった数字の有効な使い方も、改めて客観的な視点から提案してくれます。
そのおかげもあり、実際に返信率は以前よりもずいぶん向上しています。

また、集客の部分を全面的にお任せできた結果、弊社側が得意分野に集中できる環境になったというのも大きいですね。
先ほどメールの文面が苦手という話をしましたが、言葉で伝えるアトラクトの面に関しては私たちはプロフェッショナルであると自負しています。
人を集めていただく部分と、弊社の魅力で引きつける部分を分担できている現在の形は、弊社が望む採用のベストな形であると感じています。

返信率の話もありましたが、お取り組みの具体的な成果を教えていただけますか?

木村:第一は、先ほど触れました返信率です。
弊社で送っていた時には3~4%戻ってくればいい方だったのが、お取り組みをスタートして以降の返信率は5%を優に超えるようになりました。
カルチャーとスキルの両面でマッチした人材、いわゆる質が高いスカウトをお願いしている上でこの数字ですので、成果としては非常に大きいと思っています。
実際に直近で1名採用が決定したところです。
弊社が理想としている採用が実現した形での採用ですので、これからも引き続きこの方針で進めたいと思っています。

採用を強化して上場を目指すというお話もありました。最後に今後の御社の展望について教えていただけますか?

木村:まずは、今後も住宅ローンに関するサービスの展開を続けていきます。
冒頭で申し上げました通り、住宅ローンは多種多様なサービスがありながらも、お客様が最適な商品を選ぶ手段がほとんど用意されていません。
長ければ30年、35年というお付き合いになる住宅ローン選びは、住生活の幸福と密接な関係にあります。
お客様の長い人生における住生活のハッピーに繋がるよう、お客様が最適な住宅ローンを選択できるお手伝いをしていきたいと考えています。

また、今後は他のローンの領域への進出も計画しています。
人生に関わるローンは、学資ローンやブライダルローン、カーローンなど種類はさまざまです。
それぞれのローンも住宅ローンと同様に、選び方ひとつがお客様のハッピーに繋がっていきます。
これまで弊社が培ってきたローンのノウハウを活かし、あらゆる領域のローンのお手伝いを通じてお客様のハッピーを実現していきたいと思っています。
そのためにも、弊社のカルチャーに共感してくれる多くの人材に集まっていただきたいですね。

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